当社の採用している基礎は、日本家屋の常識と思われていた床下空間をまったく設けないという発想の転換から生まれたSRC基礎(蓄熱床工法)。大きな特徴として、1階のすべての床が蓄熱床暖房となり素足で歩いても一日中冷たくありません。しかも、イニシャルコストとランニングコストが低価格ですみます。従来基礎の欠点をすべて補い、さらに多くのメリットを備えた最高の基礎工法です。強度・品質精度・快適性のすべてにおいて従来基礎をはるかに凌ぎ、構造的にも経済的にも大切な家を支えます。
SRC 基礎(蓄熱床工法)は、外周を立上り基礎で形成し、内周部の柱受にフラットジグ(H形鋼材)を組み込み、床下に砂利層とコンクリートを満たした完全密封構造です。
不等沈下や突き上げに強い地盤支持力を発揮するとともに、ゆがみやひずみが発生しない高水準施工などにより高耐久・高耐震・高品質な住宅を実現します。外からの冷気や湿気を完全シャットアウトし、床下の巨大な蓄熱層による天然の冷暖房効果が快適性や省エネを強力にバックアップします。
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完全密封構造のため、外部からの湿気も完全遮断します。また、地中から上昇する湿気に対しても砂利層でストップ。
砂利層には空気の移動がないため、それ以上は上昇しません。そしてその湿気は湿流作用により建物の外へ蒸発してしまいます。
SRC基礎は、湿気をシャットアウトし、また床下に木材を使用しないため、シロアリや腐朽菌の生育に必要な水分と栄養分が存在しないのです。よってシロアリや腐朽菌の発生はありません。
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SRC基礎を構成する砂利層は、快適な住環境を支える大きな役割を担っています。砂利層には、地中からの熱をためる蓄熱体としての働きがあります。蓄熱される温度は、真冬の15℃から真夏の25℃のサイクルで保たれています。この蓄熱が床上つまり室内(1階部全室)に働きかけ、天然の冷暖房効果を発揮します。さらに従来基礎の住宅よりも、室内の温度変化(日格差、季節格差)が極端に少ないため、エネルギー効率の良い冷暖房が可能となります。
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内部土台は、フラットジグ(H形鋼材)と下地コンクリートによる一体化で高い強度が実現します。SRC基礎の内部体積は、従来基礎の3倍、計算重量は2倍にもなるため、台風や地震に強い低重心の安定した住宅が実現します。さらにSRC基礎の砂利層は、地面と一体化するため、不等沈下を起こすこともなく、ピアノや大型家具など設置場所が限定されることもありません。
また、この砂利層は、線路の砂利や道路のサンドクッションと同じ役割をし、振動を吸収し、分散させる作用もあります。通行する自動車による揺れや騒音までも抑えます。
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SRC基礎は、高水準の水平精度を誇ります。水平・垂直さらに強度までも半永久的に保たれ、建物自体の品質精度までも高め、耐久性の高い住宅を実現します。また、床下に木材を使用しないため湿気の影響を受けず、従来基礎の住宅で生じるような核部位のゆがみ、ひずみ、ふけ、くされは起こりません。だから床鳴りなども発生しません。
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快適性・経済性・耐久性を兼ね備えた温水式床暖房システム。 蓄熱層の中を温水が流れるため、温度が下がりにくく、床全体を均一に暖めます。部屋でも廊下でもトイレでも同様の快適さを提供します。また、施工が簡単で特殊な床材など不要なため大幅なコストダウンを実現。ランニングコストにおいても、少ないエネルギーで効率よく暖めとっても経済的です。
さらに、太くつなぎ目のないパイプを施設することで、ボイラーに負担をかけず、優れたメンテナンス性も実現しました。
実際の現場ではどのように作業が進められているのか?
こちらでは、現場写真で作業の手順をご紹介いたします。
- 基礎の立ち上がりがある部分の場所にベースコンクリートを打ちます。
- 型枠をして立ち上がりコンクリートを打ちます。この時、構造計算を行い算出した数だけスラブ鉄筋を差しておきます。
- 次に保温層となる4号砕石を充填します。石と石の間に出来る空隙が保温層となります。基礎手前に移っている三角形のものは家を支える杭です。
- SRC基礎は床下が無い為、先に配管をしておきます。
- 砕石の上にコンクリートを打つわけですが、コンクリートで空隙をなくさないようにフィルムを敷き並べます。
- 差しておいたスラブ筋を曲げて配筋します。普通のベタ基礎より多くの鉄筋が入ります。
- ダ温水が流れる管を敷き並べます。コンクリートを打つ時に動かないように結束します。
- 基礎全体に配管しました。
- コンクリートを打つ際、管に傷がついたかわかるように水圧をかけて監視します。
- 土台をすべて並べ、水平を確認します。
- コンクリートの打設です。決められた強度やスランプ値のコンクリートを使用します。
- 床が完全に水平になるように仕上げます。ここが腕の見せ所です。
- 無事に打ち終わりました。
- SRC基礎の完成です。